MCTオイルによる3つの効果とは？効果的な取り方と注意点を解説！

MCTオイルを取り込むことで、体にさまざまな効果が期待できます。

最近、MCTオイルという言葉をよく聞きます。体に良い物ということは聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

MCTオイルを使用してみたいけど、どのように使えばいいのかわからないという人は多いでしょう。

この記事では、MCTオイルとは何なのかという基本的な部分からどのような効果があるのか、活用方法について詳しく紹介します。

MCTオイルとは

MCTオイル

MCTオイルとはヤシ科の植物に含まれている天然の成分で、中鎖脂肪酸油と呼ばれています。ヤシ科の植物には、ココナッツやパームの種子などがあります。

一般的な油の成分は長鎖脂肪酸です。これは、脂肪酸の分子が長く連なっているためこのような呼び方です。一方、MCTオイルは中鎖脂肪酸でできていて、中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりも分子の長さが短いのが特徴です。脂肪酸は分子の長さが違うだけで消化や分解のスピードが4倍も差があります。このため中鎖脂肪酸であるMCTオイルは、体内に吸収されることがほとんどありません。また一般的な油は吸収されたら脂肪になってしまいますが、MCTオイルは体内に取り込まれても脂肪として吸収されずケトン体というエネルギーに代わりすぐに体が糖質の代わりとして使おうとしてくれます。

MCTオイルを体に取り込んでも脂肪にならずエネルギーに変えられることが、MCTオイルが注目されている理由です。

参考：体脂肪になりにくい中鎖脂肪酸

MCTオイルを摂ることで期待できる効果3選！

効果がある

ここでは、MCTオイルを摂ることで期待できる効果を3つ紹介します。

ダイエットサポートが期待できる

ダイエット効果

MCTオイルは脂肪として体内に蓄積されることがないため、ダイエットをサポートします。MCTオイルは、体内に取り込んでも脂肪にならずエネルギーになることを先ほど紹介しました。体のエネルギーの源は糖質であるブドウ糖です。糖質制限をしているダイエットであれば、MCTオイルを摂取することでブドウ糖の代わりにケトン体となりエネルギーとして働いてくれます。MCTオイルを摂り続けると、体はエネルギー源はブドウ糖ではなくケトン体であると認識してしまいます。このため、糖質を摂取しなくてもMCTオイルの摂取でダイエットのサポートができるとされています。

参考：MCTオイルをダイエットに使うコツ

持久力を向上させる効果が期待できる

ジョギング

運動するには、糖質が欠かせません。なぜなら、糖質がブドウ糖となりエネルギーになるからです。MCTオイルは脂肪酸ですが、体内ではエネルギーの代わりになります。MCTオイルを摂り続けると、体内で脂肪酸をエネルギーに変えることを体は覚えます。このため、MCTオイルを摂っている人と摂っていない人では持久力に差がでてきます。マラソンや水泳など持久力が必要なスポーツをしている人は、MCTオイルを使ってみると効果を実感できるかもしれません。

参考：スポーツと「MCT」

生き生きと過ごすことが期待できる

健康的な生活

MCTオイルを摂取していると、毎日をイキイキと過ごすことができると言われています。脳のエネルギーも体と同じ糖質ですが、脳のエネルギーは糖質が少なくなった時にケトン体が使われるということが最近の研究でわかったようです。ケトン体とは、脂肪が分解された時にできる物質の一つです。MCTオイルの特徴である脂肪の分解が、ケトン体の生成にも役立つとされています。一般的な油に含まれている長鎖脂肪酸と比べて、MCTオイルを摂取することで約10倍も多くケトン体を生成できるとされています。このため、生き生きと過ごすことができると言われています。

参考：

MCTオイルは脳にも効く！認知症予防にも注目される効果とは？

脳の栄養不足を助ける「MCT」

MCTオイルを摂ることで、さまざまな効果を体に取り入れられます。個人差はあるかもしれませんが、試してみる価値は十分あるでしょう。

MCTオイルの効果が出るまでの期間は

砂時計

MCTオイルを使ってダイエットサポートするには約2ヶ月程度、効果が出るまで時間を要します。長鎖脂肪酸を摂るグループとMCTオイルの中鎖脂肪酸を摂るグループに分けて比較した研究では、体脂肪率は4週頃から、ウエストのサイズは8週頃から違いが出ていたようです。いつも摂っている油をMCTオイルに置き換えるダイエットを検討している人は2ヶ月頑張ってみましょう。

持久力の向上を目指している人は、効果が出るまでに2週間程度かかると言われています。これは、体内で主に使われるエネルギーが糖質からケトン体に切り替わるまでにかかる時間です。すぐに持久力が向上したと実感することは難しいでしょう。数ヶ月前とのタイムの比較などをしてみると、効果を実感できるかもしれません。

毎日の健康と元気にもMCTオイルは効果がありますが、個人差があるためどの程度で効果があるとはっきり言えません。すぐに効果を実感した人もいれば、数年後に実感した人もいます。根気強く続ける必要があるでしょう。

それぞれMCTオイルを使用する目的によって、効果が出るまでの期間には違いがあります。自分が何を目的として使用したいかを考え、効果が出る目安にしてください。

参考：

MCTオイルの効果とは？ダイエットに有効？おすすめの使い方もご紹介

MCTオイルダイエットの効果が出るまでの期間は？成功のコツも

ケトジェニックダイエットを行う期間はどれくらい？ケトン体が出るまでの期間や痩せる仕組みも解説

MCTオイルの効果的な取り方と適切な摂取量

MCTオイル

ここでは、実際にMCTオイルの効果的な摂り方と適切な摂取量について紹介します。

料理や飲みものにかける

MCTオイル　飲み物に入れる

MCTオイルはドリンクやスープ、サラダにかけて摂取しましょう。MCTオイルは油っぽさがなく、商品によっては無味・無臭のものもあるため料理などにかけても気づかないかもしれません。

熱を加えず生のまま摂取する

MCTオイルは普通の油と同じようには使用することはできません。必ず料理にかけたり、そのまま摂取するようにしましょう。MCTオイルは、無臭・無味で油っぽさが少ないためそのままでも摂取することが十分可能です。

1日に小さじ1～大さじ1を数回に分けて摂取する

オイル

MCTオイルは1日大さじ1杯程度が目安とされています。MCTオイルは油であるため、大さじ1杯で100kcalほどあります。一気に摂取してしまうと、エネルギーとして余分になったものは脂肪として蓄積されてしまいます。また、腸の吸収率がいいためお腹の健やかさを乱さす可能性があります。大さじ1杯を数回に分けて摂取することで効果的に摂れるでしょう。

MCTオイルは料理や飲み物に入れるだけで摂れるため、非常に使いやすいでしょう。しかし、摂り過ぎてしまうと体への負担になるため用量は必ず守るようにしましょう。

参考：MCTオイルの使い方｜効果的な方法や注意点を管理栄養士が解説

MCTオイルを使う際の注意点3選！

注意点

使いやすいMCTオイルですが、使うにあたって注意する点が3つあります。

過剰摂取は逆効果になることがある

MCTオイルはサラダにドレッシング代わりに使用しようとした時は、多めにかけてしまうことがあるでしょう。MCTオイルを過剰に摂取すると、お腹の健康を乱す可能性があり、またケトン体に変わらず脂肪として体内に残ってしまう可能性があります。多く摂り過ぎても効果はないので、必ず用量は守るようにしましょう。また、初めて使用する人は効果がですぎる可能性もあるため少量ずつ増やしていきましょう。

揚げ物や炒め物の油として使用しない

オイル

MCTオイルは熱に非常に弱く、普通の油と同じように料理に使用しようとすると煙がでて危険です。MCTオイルは、煙が出る温度が普通の油より低いため調理には向いていません。調理には、絶対に使用しないようにしましょう。

MCTオイル単体で摂取しない

MCTオイルの種類には口から直接取り込めるオイルもありますが、スーパーなどの食料店で売られているものは飲み物に混ぜたり料理にかけたりするタイプの物が多く見られます。直接口に入れてよい商品か確認しましょう。

MCTオイルは、使用方法を間違えると体の健康を保てない可能性もあるため注意が必要です。自分に合った使い方を見つけて使用しましょう。

参考：MCTオイルの使い⽅を知ろう！使⽤上の注意点も合わせて解説

MCTオイルの3つの選び方

MCTオイルを選ぼうと思うと、かなりの種類があるため悩むでしょう。ここでは3つのポイントを紹介します。選ぶ時の参考にしてください。

1中鎖脂肪酸100％のものを選ぶ

中鎖脂肪酸には3種類あり、C8とC10とC12の割合が記載されています。この割合も非常に重要になります。C12は体内に取り込んでもエネルギーになりにくいため、C12が含まれていないMCTオイルを選ぶべきでしょう。

2無添加・無味・無臭のものを選ぶ

MCTオイルは、毎日摂取することになるので有害となる添加物など含まれていないものを選びましょう。またMCTオイルは直接、摂取したり飲み物などに混ぜて摂ることが多いので、無味・無臭の商品が使いやすいでしょう。

3ガラス瓶・遮光性タイプのボトルのものを選ぶ

ガラス瓶に入ったオイル

MCTオイルは酸化しにくい油ですが、紫外線には非常に弱いと言われています。プラスチック容器ではなく、ガラス瓶で遮光がしっかりされているボトルを選ぶようにしましょう。また、外出先でも使用したい人は同じような容器に移し替えるようにした方が良いでしょう。

3つの選び方をすれば、選ぶ商品も少なくなるでしょう。目的に合ったMCTオイルを選びましょう。また、開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう。

参考：良質なMCTオイルの選び方とは？重要な5つのポイント

MCTオイルによる3つの効果とは？効果的な取り方と注意点を解説！｜よくある質問

ここではMCTオイルについてよくある質問についてまとめました。

MCTオイルはお腹がスッキリする？

MCTオイルはお腹がスッキリします。MCTオイルは、長鎖脂肪酸と比べると分解されるスピードが4倍早いとされています。消化吸収されると腸内の液体濃度が高まり、腸内の水分量が増えます。水分量が増えるとお腹をスッキリさせてくれます。また、MCTオイルは潤滑作用もあります。お腹がスッキリしないからといって必要量以上にMCTオイルを摂取すると、毎日の健康が乱れる可能性があるため適量を使用しましょう。

参考：MCTオイルで便秘解消！効果を高める摂取量・タイミング

MCTオイルはいつ摂取すればいい？

MCTオイルは、朝〜夕方までに摂取するのがいいとされています。MCTオイルは消化がいいですが、油の分類に含まれています。活動が活発な朝〜夕方までに摂取することで、エネルギーとなるケトン体に変えられます。体の活動があまり行われない寝る前や夜中に摂取すると、エネルギーが消費されずそのまま体内に蓄積されてしまいます。運動する前や朝食時に摂るようにすれば良いでしょう。

参考：MCTオイルは寝る前の摂取がいいって本当？ダイエットなどに効くタイミングは？

MCTオイルによる3つの効果とは？効果的な取り方と注意点を解説！｜まとめ

MCTオイルを使用することで、日々の健康を保つ効果があります。しかし、使い方を間違えると逆効果になるため必ず摂取量や摂り方は守るようにしましょう。

MCTオイルにはさまざまな種類があるため、自分に合ったMCTオイルを見つけることはできるでしょう。日常生活の中にMCTオイルを取り入れましょう。

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監修者

株式会社Green　代表取締役荘司晃久
国内初のCBDテイスティング専門店CBD GReEN Storeの社長。元は音響エンジニアリング(PAエンジニア)として活躍。アメリカでCBD製品に出会い、麻という植物の持つポテンシャルを安心・安全に活かすために、国内最大級のCBDをテイスティングできる専門店をオープン。ユーザーのニーズにあったCBD製品を届けることができるように、海外を飛び回ってCBD製品の買い付けをしている。YouTube・Twitter・Instagram・FacebookなどでCBDに関する情報を発信中。

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