「ヘンプはどういうもの・・・?」とお悩みの方はいませんか。
ヘンプは一般的に「大麻」と関連しているため、あまりよくないイメージを抱いている人が多いと思います。
そこで、本記事では、ヘンプの特徴や種子からできるヘンプオイル、またヘンプを使用したおすすめの商品を解説していきます。
この記事を読むことで、ヘンプを使用して生活をよりよくする事ができます。
ヘンプとは?
ヘンプとは、麻科植物の一種であり、大麻とも呼ばれます。
ヘンプは、茎から繊維を取り出して作る布や縄などに主に用いられています。
また、種は生のまま食べることができるほか、七味唐辛子のような食品の原材料にもなっています。
しかし、現在日本の大麻取締法では「大麻取締法においては、大麻栽培に当たっては大麻栽培者に限定しており、都道府県知事が免許を付与することとされてい る。」とされています。
そのため、日本では栽培に許可が必要となり、国内での生産量が減少しています。
厚生労働省より引用:https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000957925.pdf
ヘンプとは?|ヘンプの特徴5選!
ヘンプには魅力的な特徴が多数存在します。ヘンプの特徴について5つ紹介します。
耐久性に優れている
ヘンプの特徴の一つに「耐久性が高い」という点が挙げられます。
綿が一般的に100年ほどが寿命といわれる中、ヘンプは紀元前3500年から3200年に作られたものでも原型を確認できるほどであるとのことです。
また、水にも強く、水に濡れるとむしろ強度を増す場合もあるため、アウトドア用品やバッグなどにも使用されます。
通気性に優れている
ヘンプは、粗い繊維と滑りにくい織り糸のため、通気性に優れた織物を作ることが可能です。
さらに、吸湿・放湿性にも優れていて、汗を素早く吸収して放出し、涼しく保ちます。
また、抗菌性にも優れているため、肌に触れる衣服や寝具にも使用されています。
後述しますが、ヘンプは無農薬で育てられるため、地球環境にも優しいとされています。
この特性から、通気性が重要な衣料品に適しています。
農薬が不要!
ヘンプは、栽培する際に農薬を必要としない特徴があります。
栽培に農薬が必要ない理由は、以下の4点です。
- 害虫に強いため。
- 成長速度が速いため、早い段階での採取が可能であるため。
- 輪作体系の中で栽培でき、モノカルチャー (大規模単一栽培)による環境汚染のリスクが少ないため。
- 水が少なくても育ち、通常のコットン栽培に比べて水を節約できるため。
これらの理由から、ヘンプの栽培には農薬や化学肥料が不要であるため、環境に対する負荷が少なく、むしろプラスの働きをするとされています。
CO2吸収率が高い
ヘンプは、他の植物よりも高いCO2吸収率を持つため、二酸化炭素の排出抑制に効果があるとされています。
また、成長が早く大きくなるまでの期間が短いため、光合成に必要な二酸化炭素の吸収量が多いです。
例えば、1haあたりのヘンプ植林は、90日間で約 21,000kgの二酸化炭素を吸収することが可能です。
さらにヘンプは、土壌改良効果もあるため、二酸化炭素を吸収するだけでなく、環境保護に役立つとされています。
植物全体を利用できる
ヘンプは、植物全体が利用可能であり、繊維、種子、茎、葉、花などの部位から、様々な有用な物質を抽出することができます。
例えば、繊維は強度が高く丈夫で柔軟であり、衣料品、紙、ロープ、建築材料などに利用されます。
また、種子からは栄養価が高い油やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが取り出され、食品や健康食品として利用されます。
そして、茎からはバイオマス燃料や建築材料に利用されます。
さらに、葉や花からはTHC(テトラヒドロカンナビノール)やCBDなど、医薬品や娯楽目的で使用される化合物が抽出されます。
しかし、「現行の法令上、大麻草の規制部位から抽出された THCについては、大麻草の規制部位から抽出された製品が大麻の定義に含まれるため、大麻取締法上の規制の対象となる。他方、化学合成されたTHCについては、大麻草の規制部位から抽出された製品ではないため大麻の定義に含まれない一方、麻薬として指定されており、麻向法の規制の対象となっている」とTHCについて厚生労働省が発表している。
厚生労働省より引用:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001002508.pdf
つまり、THCはどのような側面から見ても、薬物乱用の原因となるため、法律により規制されています。
ヘンプの種子からできるヘンプオイルとは?
先ほど紹介しましたが、ヘンプの種子からは栄養価が高い油やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが取り出されます。
そしてその取り出された油をヘンプオイルと呼びます。
ここでは、ヘンプオイルについて詳しく解説していきます。
ヘンプオイルはヘンプの種子からできる
ヘンプオイルはヘンプの種子から作られる油脂であり、ヘンプシードオイル、麻の実油、大麻油とも呼ばれます。
ヘンプオイルは、大麻を原料としていますが、種子から油成分のみを取り出して作られるため、麻薬として扱われる陶酔成分(THC)は含まれません。
また、ヘンプオイルは、食用としての利用が多く、その高い栄養価と、トランス脂肪酸(トランス型不飽和脂肪酸)を含まない健康志向のオイルとして注目を集めています。
製品により異なる部分がありますが、ナッツ系の独特の風味があります。
食用油としてのヘンプオイルは、栄養素を豊富に含んだ未精製のものが基本的で、オイルは明るい緑色をしています。
ヘンプオイルにはCBDが含まれていない
ヘンプオイルにはCBDが含まれていないことが分かっています。
CBDとは、大麻草などに含まれるカンナビノイドの一種であり、カンナビジオールとも呼ばれています。
ヘンプオイルは大麻植物の種子から作られるオイルであり、CBDオイルとは異なり、大麻の茎や花から抽出されるオイルではありません。
ヘンプオイルは、種子から油成分のみを抽出して作られるため、麻薬として扱われる陶酔成分であるTHCも基本的に含まれていません。
ヘンプオイルは、肌に良い影響が期待できる成分を含んでおり、保湿効果があるため、スキンケアに使用されます。一方で、CBDオイルの場合は、慌ただしい日々のリフレッシュに活用できます。
ヘンプオイルには栄養素が豊富に含まれている
ヘンプオイルには、身体にとって嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
具体的には、以下のような栄養素が含まれています。
α-リノレン酸が含まれている!
ヘンプオイルに含まれるオメガ3系脂肪酸の一種であり、体内に入るとDHAやEPAといった不飽和脂肪酸を作り出す働きがあります。
DHAはアルツハイマーやうつ病への活用が期待される成分です。
EPAは、動脈硬化の防止や高血圧の抑制、皮膚の炎症やアレルギー症状を抑止する効果があると言われています。
γ-リノレン酸が含まれている!
ヘンプオイルに含まれるオメガ6系脂肪酸の一種であり、肌に対する効果が期待されています。
例えば、皮膚が荒れがちな方や肌の乾燥が気になる方にうれしい成分です。
リノール酸が含まれている!
血中コレステロールを減少させる働きがあり、動脈硬化の防止に期待できます。
人間の体で生成することが難しいので、食物から摂取する必要があります。
リノール酸は不足すると皮膚障害になる可能性もあるので摂取するようにしましょう。
栄養を摂取したいならCBDオイル
このようにヘンプオイルには、人にとって嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
ヘンプオイルを摂取することで、肌トラブルを緩和、肌にうるおいを与える、アレルギー症状を和らげるなどの美容効果を得ることが可能です。
また、血中コレステロールを減少させる働きがあることから、動脈硬化の予防が期待できます。
ヘンプオイルは必須脂肪酸のバランスが理想的
ヘンプオイルは必須脂肪酸のバランスが理想的であると言われています。
必須脂肪酸は、細胞膜を作る材料であり、ホルモン生成の原料になるなど、からだの維持に必要な脂肪酸です。
しかし、人体では作り出すことができず、植物から補給する必要があります。
また、現在必須脂肪酸の摂取バランスは、「リノール酸4:αリノレン酸1」が推奨されているようです。
そして、ヘンプオイルは、そのままの状態でリノール酸とα-リノレン酸の割合が3:1で、オメガ6:オメガ3が3:1という理想的なバランスになっています。
そのため、人の体に最適の割合とされています。
これは、現代の食事ではリノール酸が多過ぎるとされるなかで、ヘンプオイルが必須脂肪酸のバランスをとることに役立ちます ヘンプオイルが必須脂肪酸のバランスをとることに役立ちます。
ヘンプオイルのおすすめ使用法を解説!
ヘンプオイルには、様々な魅力的なメリットが存在することが分かったと思います。
そこで、ヘンプオイルの効果を最大限に発揮するためのおすすめの使用法があります。
ここでは、ヘンプオイルのおすすめ使用法について解説します。
ヘンプオイルは肌に塗っても良い!
ヘンプオイルのおすすめの使用法は、肌に直接塗ることです。
ヘンプオイルには、肌に効果的な脂肪酸や抗酸化物質が含まれています。
例えば以下の2つの脂肪酸が含まれています。
αリノレン酸・・・人間の体内でつくることができない、体に必要な必須脂肪酸。
γリノレン酸・・・正常で健康な皮膚の構造と機能に役立つ脂肪酸。
αリノレン酸は肌(※角質)へ浸透しやすく、コラーゲンの生成を促して美肌効果が期待できます。また、リノール酸はセラミドの原料になり、γリノレン酸は肌のバリア機能をサポートします。
さらに、ヘンプに含まれるカンナビシンAやビタミンEには強い抗酸化作用があり、肌の老化に繋がる活性酸素を中和してエイジングケア(※年齢に応じたケア)にも使用できます。
皮膚に直接塗ることで、これらの成分が肌に浸透し、潤いやハリを与え、肌を健やかに保ちます。
ヘンプオイルは加熱しない料理の食用油として使える!
ヘンプオイルは、加熱しない料理の食用油として使用することがおすすめです。
ヘンプオイルは、酸化しやすいオイルのため、火を加えた調理や作り置きには向きません。
ヘンプオイルの摂取方法としては、以下のようなものがあります。
- 直接飲む
- サラダのドレッシングとして使用する
- スムージーや飲み物に混ぜる
- おかずにかける
一例として、ヘンプオイルをサラダドレッシングとして使用する例について見ていきましょう。
サラダドレッシングレシピ(ヘンプオイル)
- ヘンプオイル 大さじ2
- バルサミコ酢または酢 大さじ2
- 塩・コショウ 少々
パスタやパンにかけても美味しい!
ヘンプオイルには、ナッツのような風味があり、食べ物にかけても美味しいとされています。
そのためヘンプオイルは、サラダドレッシングなどに使用する以外にもパスタやパンにかけても美味しいため、おすすめです。
おすすめのヘンプ商品4選!
次に、ヘンプを摂取する上でおすすめしたい商品について4つ紹介します。
【第1位】【飲む】高フィトカンナビノイドヘンプオイル6.6% / ナチュラルフレーバー / CBD2000mg
CBD Medicaの商品「高フィトカンナビノイドヘンプオイルCBD2000mg」は、Phytocannabinoid rich hemp oilシリーズの一つであり、高濃度のCBDオイルです。
1本あたりの容量は30mlで、CBDの濃度は6.6%、CBDの含有量は2000mgです。
このオイルは、ブロードスペクトラムのCBDオイルと呼ばれ、自然なバランスで多様なカンナビノイドが含まれています。
製造過程では、アイソレートを使用せず、厳格な品質管理が行われています。
また、MCTオイルなどが配合され、濃度調整が行われています。
この商品にはナチュラルフレーバーが付いており、口に直接入れて摂取することが可能です。
CBDオイルの適切な摂取量は、個人の体調や用途によって異なります。
そして、初めての方は少量から摂取し、徐々に量を増やしていくことがおすすめです。
ヘンプオイルを摂取する際は、摂取量を調整しながら、適切な摂取量を見極めることが大切です。
【第2位】【吸引】リキッド10% / クラシックヘンプ / CBD1000mg
AZTEC(アステカ)が誇るクラシックヘンプは、大麻由来の成分であるカンナビジオール(CBD)を含んだCBDオイルです。
この商品は、吸引摂取するタイプの「リキッド」となっています。
フルスペクトラム製品となっており、CBD以外にもカンナビノイドやテルペンなどが含まれています。
カンナビノイドやテルペンなどが含まれていることでアントラージュ効果(同時に複数の成分を摂取することでそれぞれの効果が増幅され、相乗効果が得られる)に期待できます。
使い方は、簡単でリキッドをVAPEなどの喫煙器具を使用して、気化させてから直接肺から吸い込んで吸引します。
【最3位】【吸引】フルカンナビノイド / カートリッジ90% / オーガニックヘンプテルペン / ジェラート / 1.0ml[インディカ種]
Canna Careが誇るフルカンナビノイドタイプのCBDカートリッジ商品です。
フルカンナビノイドリキッドは、ブロードスペクトラムCBDやCBN、CBG、CBCなどの様々なカンナビノイドと植物由来のテルペンのみを用いて作られたリキッドのことです。
この商品は、CRDをベースにCBDやCBCなど様々な要素が含まれているため、アントラージュ効果に期待できます。
また、オーガニックヘンプテルペンを使用し、全て麻のみで作成されているため、カンナビノイド本来の味を楽しむことが可能です。
このリキッドは、CBNが優勢の配合のため、摂取することでCBNが優勢の配合のため、就寝前など1日の終わりにおすすめの商品となっています。
そのため、就寝前やリラックスしたい場合におすすめの商品となっています。
【第4位】【吸引】フルヘンプカートリッジ93% / Rosa / CBG優勢 / 使い捨て / 1.0ml / トータルカンナビノイド930mg[サティバ種]
Pharma Hempから日本限定で販売されているCBDカートリッジです。
この商品は、高濃度CBDカートリッジであり、フルヘンプカートリッジ93%のCBD含有量が含まれています。
また、CBDを含むカンナビノイドが豊富に含まれています。
さらに、使い捨てタイプであるため、手軽に使用することができます。
吸引タイプのものであるため即効性があり、この商品はCBDの摂取方法の1つとして人気があります。
ヘンプオイルとは?ヘンプやCBDとの関連性について解説!|よくある質問
最後にヘンプに関してよくある質問に対して回答していきます。
ヘンプとリネンの違いは何ですか?
ヘンプとリネンは、原料の植物が異なり、繊維の特徴も異なります。
ヘンプは大麻の茎からの繊維を使用し、繊維分子がやや太く、網に使用されるほどしっかりと丈夫で硬い糸になります。
一方、リネンは亜麻の茎からの繊維であり、原料が小さな植物のため細く短い繊維でしなやかな糸になります。
そのため、ヘンプは糸の強度がラミーよりも弱いものの、引張り強度で綿の8倍、耐久性で4倍の強度を持ちます。
また、繊維構造が中空のため、吸湿、吸汗性があり、通気性に優れています。
一方、リネンは短く細い繊維でしなやかな糸になりますが、その分強度はやや弱く、ヘンプに比べると通気性は劣ります。
以上のように、ヘンプとリネンはそれぞれの素材に特有の特徴があります。
用途に合わせて素材を選択することが重要です。
ヘンプは違法ですか?
ヘンプは違法ではありませんが、使用には注意が必要です。
日本では、ヘンプ自体は違法ではありませんが、ヘンプ由来の製品は「厚生労働省の大麻取締法等の執行状況と課題について」ではTHCを含む場合、”麻薬”として制限され違法となっています。
そのため、ヘンプ由来のオイルや化粧品などの製品には、THC成分が含まれていないことが求められます。
したがって、摂取する際にはヘンプ由来の製品のTHC成分が規制値以下であることを確認する必要があります。
厚生労働省より引用:https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000941499.pdf
シードオイルはCBDオイルと違いますか?
シードオイルとCBDオイルは異なるものであり、使い分けが必要です。
シードオイルは、ヘンプシードから抽出されるオイルで、主に調理やスキンケアに使われます。
一方、CBDオイルは大麻の茎や葉から抽出された成分であり、THCを含んでいません。
CBDオイルは種類や濃度、配合成分によって異なり、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。
ただし、CBDオイルは日本ではまだ普及しきっておらず、不純物などが混じっている場合もあるので、購入や使用には注意が必要です。
ヘンプオイルとは?ヘンプやCBDとの関連性について解説!|まとめ
ヘンプオイルは、ヘンプの種子から作られる油脂であり、摂取することで人体にとって嬉しい様々な影響をもたらしてくれます。
例えば、肌のスキンケアや生活習慣の改善のサポートができたりと複数のメリットがあります。
そして、ヘンプオイルとCBDの関係性についてですが、CBDとは、大麻草などに含まれるカンナビノイドの一種です。
一般的にヘンプオイルの中にCBDは含まれていません。
ヘンプオイルは、肌に良い影響が期待できます。
保湿効果もあるため、スキンケアに使用されます。
一方で、CBDオイルの場合はリラックスタイムに使用されています。
両者は、自分の目的に合うように適切に選択することでより良い効果をもたらしてくれるでしょう。