寝起きに起こる頭痛の原因はなに?とお悩みではありませんか?
寝起きに頭が痛いとモチベーションが下がってしまうので原因を見つけて対処したいですよね。
そこでこの記事では、寝起きに頭痛が起こる原因について種類や対策を詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、寝起きの頭痛に悩まされている方も安心して睡眠をとることができます。
頭痛とは?頭痛の種類を解説!
頭痛は、大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。
それぞれどのような種類・特徴があるのか詳しく解説していきます。
一次性頭痛
一次性頭痛とは、何年も前から似たような頭痛を繰り返している慢性的な頭痛です。
例えば、一次性頭痛の具体的な種類として下記のものが挙げられます。
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- 群発頭痛
上記の代表的な頭痛についてそれぞれ解説していきます。
片頭痛(こんなにも多くの片頭痛もちがいると示せると良いかもしれません)
片頭痛とは血管が拡張することにより、鋭い痛みが周期的に続く一次性頭痛です。
片頭痛に関しては経験されたことがある方も多いと思いますが、主にこめかみの辺りが発作的に痛み、4時間〜数時間程度続きます。
頭の片側に症状が表れることがほとんどですが、両方に症状が表れることもあります。
また、痛みが発生すると、光や音、匂いに敏感になることが特徴です。
片頭痛の主な原因は明らかになっていませんが、体質やストレスなどで起こる可能性があります。
日本全国調査によると「日本の片頭痛有病率は、 8.4%で他の国と同様に高い有病率である。片頭痛患者の受診率は低い。有病率の地域差は遺伝的な要因が示唆された」と述べられています。
日本全国調査より引用:https://www.jhsnet.net/GUIDELINE/2/AF/2-1-3_af.htm#1
つまり、日本人の約1割が片頭痛持ちであり、かなり多数であることが分かると思います。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、後頭部から首筋にかけて、重い感じや、頭を何かで締め付けられたような圧迫感のある一次性頭痛です。
主な原因は、身体的精神的ストレスが大半であり、神経や筋肉が過度に緊張を起こし、しんたいのあらゆる機能がうまく作用しなくなります。
緊張型頭痛かもと感じたらマッサージやストレッチなどを行うのがおすすめです。
群発頭痛
1か月程度の期間、ほぼ毎日決まった時間に、片目の奥が激しい痛みに襲われるのが群発頭痛です。
大正製薬によると「男性に多く、20~30歳代から発症することが多いのが特徴」とされています。
大正製薬より引用:https://brand.taisho.co.jp/contents/naron/275/
対処法としては、症状が発生しているタイミングでの飲酒を控える、入浴は湯船につからずシャワーを浴びるなどが挙げられます。
二次性頭痛
二次性頭痛とは、何らかの病気、疾患、外傷、薬剤、または他の原因によって引き起こされる頭痛のことを指します。
例えば、二次性頭痛には下記のものが挙げられます。
- くも膜下出血
- 脳腫瘍
- 骨膜炎
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
くも膜下出血
クモ膜下出血は、くも膜と呼応される脳表面の膜と脳の空間にある血管が切断されて発生する出血です。
くも膜下出血の原因のほとんどは、脳動脈瘤という脳の動脈に作られた「こぶ」からの出血によるものです。
主な症状として、激しい頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれん、運動麻痺などがあります。
くも膜下出血は重篤な疾患であり、速やかな医療機関での治療が必要です。
脳腫瘍
脳腫瘍は、頭蓋骨の中に発生する腫瘍の総称です。
良性から悪性まで様々な種類が存在し、診断によっては治りやすさが異なります。
脳腫瘍の主な症状は、頭痛、めまい、嘔吐、けいれん、麻痺、視力障害、言語障害、記憶障害などがあります。
こちらも重篤な病気であるため、早急な医療機関受診が必要となります。
髄膜炎
髄膜炎は脳の周りを覆っている髄膜に炎症が起きる病気です。
髄膜炎が起きる主な原因は、細菌やウイルス、結核やカビなどの病原体が体内に侵入することです。
主な症状としては、頭痛、発熱、意識障害などが挙げられます。
こちらも脳に関係する病気で危険なため、少しでも違和感を感じれば早めに医療機関で受診するようにしましょう。
自分の頭痛の種類の見分け方2ステップ!
- 病院で診断してもらう
- 湯船に使ってみる
次に今起きている頭痛がどの病状に当たるのか見分けるために、上記の方法を試してみましょう。
頭痛の種類の見分け方を詳しく解説していきます。
STEP1,病院で一診断してもらう
まずは病院で診断してもらいましょう。
頭痛は思いもよらない病が隠れているケースも少なくないので、心配なら一度診断してもらうのも良いでしょう。
病院では、医者に症状を伝えることで適切な頭痛の種類について教えてもらうことができます。
また、脳腫瘍など重篤な病気である場合すぐに手術が必要になるケースなどもあり、症状の早期発見対処に努めてくれます。
これにより、自身が重い病気を抱えていた場合に起きる大きなリスクを減らすことができるでしょう。
STEP2,お湯につかってみる
頭痛の種類が知りたい場合、お湯につかってみるのも方法の一つです。
例えば、お風呂に入って症状が和らぐようであれば「緊張型頭痛」である可能性が高いです。
緊張型頭痛の主な原因は首、肩〜背中の大きな筋肉の凝りにあります。
そのため、お湯につかることで、血行の流れが良くなり、筋肉の緊張がほぐれることから症状が緩和します。
反対に、お風呂に入ると症状がひどくなるようであれば「片頭痛」である可能性が高いです。
片頭痛の主な原因は、ストレスや疲労です。
また寒いところから暖かい場所に移動することで血流が良くなり、痛みが生じることがあります。
そのため、お風呂も同様に温熱効果により血流が良くなることで片頭痛を悪化させ痛みが強くなります。
また、お風呂に入った際に痛くない日もあれば痛い日もあるといった感じの症状が表れる場合は、「偶発性頭痛」の可能性が高いです。
寝起きに頭痛が起きるのはなぜ?頭痛の原因5選!
寝起きに頭痛が起きる原因を5つ解説していきます。
枕による頭痛
枕が自分に合わないものを使用している場合、寝起きに頭痛が起きてしまう可能性があります。
例えば、高すぎる枕や低反発枕を使用していると、首後頭部が圧迫されてしまいます。
これにより血流が悪くなり、朝起き上がると圧迫されていた首や後頭部が緩み、血液がいきなり勢いよく流れてしまうため頭痛が起こります。
心当たりのある方は枕を一度見直してみましょう。
睡眠不足による頭痛
睡眠不足によって寝起きに頭痛が起きてしまう可能性があります。
そして寝不足による頭痛は、「緊張型頭痛」であることが多いです。
緊張型頭痛は、主に疲労やストレスなどが原因で生じると考えられています。そのため、睡眠不足が続いていると脳がストレスを感じてしまい緊張型頭痛が起こりやすくなってしまいます。
大塚製薬によると「成人の場合、個人差はあるものの6〜7時間前後の睡眠時間が目安です。」と述べています。
そのため、自身の生活を再度見直してみて明らかに睡眠時間が短いなと感じる場合は、適切な睡眠時間を確保するようにしましょう。
暴飲暴食による頭痛
寝起きの頭痛は暴飲暴食によって起こる可能性があります。
糖質の多いものを暴飲暴食していると血糖値スパイクが原因となって頭痛が起きる場合があります。
血糖値スパイクとは、食後に血糖値が急上昇し「インスリン」が大量に分泌された後、低血糖状態に戻る症状です。
低血糖になると、多量のアドレナリンが分泌されて血管が収縮し、めまいを伴う頭痛やへげしい頭痛に襲われることがあります。
このように食生活が乱れている場合にも頭痛が起こるため、一度見直してみましょう。
高血圧による頭痛
寝起きの頭痛は高血圧によって起こる可能性があります。
一般的にただの高血圧だけであれば頭痛が起こることはありません。
しかし、一気に異常な高血圧へとなった場合「高血圧症頭痛」を起こす可能性があります。
具体的には、異常な高血圧になることで、脳内の血圧を調整する機能が壊れていきます。
そうなることで、脳へ負荷がかかり、むくんでしまい頭痛が生じてしまいます。
この症状の場合、脳以外の各臓器にも影響を及ぼしてしまう危険性があるため、早めの医療機関受診が重要です。
水分不足による頭痛
寝起きの頭痛は水分不足によって起こる可能性があります。
体内に必要な水分が足りていない場合、血液がどろどろの状態になり、血流が悪くなります。
血の巡りが遅くなると頭部の血液循環に悪影響を及ぼし、血管が拡張し周囲の神経を刺激してしまいます。
これにより、頭痛が発生します。
スポーツをしている人はもちろん、普段から水分不足にならないようこまめな水分補給を行うようにしましょう。
頭痛になってしまった後の対処法3選!
頭痛になってしまったら一日の気分も落ち込み、やりたいことも捗りませんよね。
そこで、頭痛になってしまった後の対処法を3つ紹介します。
痛む箇所を冷やす
対処法1つ目はこめかみの脈打つ部分を冷やすことです。
片頭痛は血管が拡張されているため、血管を冷やすことで血管を縮めて頭痛を緩和することが可能です。
そのため、片頭痛が起きている場合は、血管を広げてしまう入浴や運動はしないように注意しましょう。
静かな場所で安静にする
対処法2つ目は、静かな場所で安静に過ごすことです。
頭痛の間は、光や音に過敏になります。
そのため、音や光のない場所でリラックスするようにしましょう。
また、頭痛は十分に睡眠をとることで改善していくため、睡眠時間を適切に確保しておくことも重要です。
頭痛薬を飲む
対処法3つ目は、頭痛薬を飲むことです。
薬を飲みすぎると効果が薄れてしまい、今後効かなくなるのではと心配する方もいます。
しかし、バファリンでは「そもそも「痛み」というのは、体に起きた「炎症」を脳に伝えるための重要なサイン。このサインを無視して痛みに耐え続けてしまうと、鎮痛薬が効きにくくなってしまったり、体に負担がかかってしまうこともあります。」と述べられています。
バファリンより引用:https://www.bufferin.net/knowledge/
つまり、痛みを無視していると逆に薬の効果が薄れるようです。
頭痛が起きてしまったら、容量・用法を守って、無理をせずに頭痛薬を服用することも大切です。
寝起きに頭が痛い!?|自宅でできる頭痛予防5選!
寝起きに頭が痛いと一日の気分が落ち込んでしまい、ストレスを感じてしまうでしょう。
そこで、自宅でできる頭痛の予防や治し方を5つ解説します。
枕を変えてみる
適切な枕を使用することで頭痛の発生リスクを抑えることができます。
枕が自身に適していない場合頭痛が生じる場合があります。
そのため、特に高すぎる枕や低反発枕を利用している場合は、枕を変えてみましょう。
枕を選ぶ際には、横向きで寝たときに、首の骨が頭から背中にかけて真っすぐになるものを選びましょう。
就寝1時間前はブルーライトを見ないようにする
就寝1時間前はブルーライトを見ないように意識しましょう。
夜寝る前に動画を見たり、ゲームをしたりしている人は多いでしょう。
しかし、人にはメラトニンという睡眠を促すホルモンが分泌されています。
それがブルーライトによりメラトニンが抑制されてしまい睡眠リズムが狂います。
結果、良質な睡眠がとれず睡眠不足になり頭痛を引き起こしてしまう可能性があります。
就寝前はスマホやPCではなく本などで置き換えてみるのもいいでしょう。
就寝1時間前は喫煙しないようにする
就寝1時間前は喫煙しないように心がけましょう。
タバコの煙に含まれるニコチンには強い覚醒作用があります。
そのため、就寝前に喫煙すると睡眠の質が低下してしまう可能性があります。
結果、夜更かしの原因となってしまったり睡眠の質が低下したことによる頭痛が発生してしまうのです。
就寝4時間前はカフェインを摂取しないようにする
就寝4時間前にはカフェインを摂取しないようにしましょう。
コーヒーなどに含まれるカフェインは摂取してから30分〜1時間後に血中濃度がピークに達します。
つまり、血中濃度は3〜5時間後に半減するため、就寝前に摂取してしまうと眠れなくなってしまう可能性があります。
そして、睡眠不足になり寝起きに頭痛が起きる原因となってしまうのです。
CBDを取り入れてみる
CBDを取り入れてみるのも良いかもしれません。
CBDは身体調節機能をサポートしてくれ、様々な分野で期待されています。
そこで、就寝前などにCBDを取り入れることで贅沢なリラックスタイムを演出できるでしょう。
口寂しさもCBD電子タバコであれば補うことができるので、タールやニコチンが嫌でタバコをやめた人にもおすすめです。
寝起きに頭痛が起こる原因とは?種類や対策について解説!|よくある質問
寝起きの頭痛に関することで、よくある質問をまとめました。
吐き気があり、気持ち悪い時の対処法はなんですか?
- 窓を上げて空気を入れ替える
- 横向きで寝る
- 冷たい水でうがいをする
上記のような方法がおすすめで、睡眠時間を確保することや、リフレッシュすることが重要です。
また、吐き気も頭痛同様にストレスや睡眠不足などから起きている可能性があります。
目の奥や後頭部が痛い時の理由は何ですか?
- 眼精疲労
- 片頭痛
- 緑内障発作
- 脳卒中
- 視神経炎
目の奥や後頭部が痛い時の原因は疲労意外にも頭痛や病気である可能性が考えられます。
眼精疲労や片頭痛については適切な対処法を取ることで改善する場合があります。
しかし、その他の症状の場合は、重篤な病気となる可能性があるため医療機関の受診をおすすめします。
冬になると頭痛がひどくなる理由は?
冬は、寒いため血流が悪くなり、肩こりが起きて頭痛の原因となります。
特に暖かい部屋などから冷え込んだ外へ出た場合などは、頭や肩周りの筋肉を緊張させ、頭痛を引き起こしてしまいます。
また、そのような寒い場所から暖かい場所に行く代表例がお風呂です。
冬のお風呂場では、寒暖差により血圧が乱高下して亡くなってしまう方もいます。
寒暖差によって血圧を急変させないように気を付けましょう。
寝起きに頭痛が起こる原因とは?種類や対策について解説!|まとめ
寝起きに頭痛が起こる原因には、ストレスや睡眠不足のほか、ブルーライトやカフェインなど様々なものがあります。
ただ、頭痛の中にも種類があり特徴を知っておかなければ、髄膜炎や脳腫瘍など恐ろしい病気が潜んでいる場合も考えられるため注意が必要です。
寝起きの頭痛は、一日の気分を損ねてしまったりと余計にストレスがたまってしまう可能性があり、更に悪化させてしまうことも考えられます。
そのため、CBDを摂取する、適切な睡眠をとるなど寝起きに頭痛が起きた場合の対策を考えておくことがよいでしょう。
寝起きに頭痛が起きる原因や対策についてよく理解し、起きた場合でも冷静に対処できるようにしましょう。