「大麻の匂いを例えると、どんなものになるの?」このようにお悩みではないでしょうか?
たしかに大麻が違法だからこそ、どんな匂いがするのか気になりますよね。
この記事では大麻の匂いを例えると何になるかについて、わかりやすくまとめました。
くわえて、大麻の依存性・合法な国・使用して逮捕された著名人などについても解説します。
本記事を読めば、大麻の匂いを例えると何にあたるのか理解できます。
ただし、大麻は依存性があり身体に悪影響をもたらす違法薬物なので、絶対に手を出さないようにしましょう。
大麻(マリファナ)とは
大麻とはアサ科の一年草で茎から丈夫な繊維が取れるため、昔から栽培されて衣類などに使われてきました。
しかし、大麻の花や葉にはTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、脳に作用してさまざまな症状を引き起こします。
身体への悪影響や依存性があるため、日本では法律で大麻の所持・譲渡・栽培・輸入などが禁止されています。
大麻は、成長期の若者の脳への悪影響が特に大きいと判明しています。
インターネットで「身体に悪影響がない」「依存性がない」といった言説が氾濫してますが、間違った知識に流されないようにしましょう。
大麻の依存性
強力な麻薬である覚醒剤・ヘロインなどよりは弱いものの、大麻には依存性があります。
強力な麻薬である覚醒剤・ヘロインなどよりは弱いものの、大麻には依存性があります。
大麻への依存は、使用の常習化・購入費用がかさみ経済的に困窮・犯罪に走るといった深刻な事態を招きかねません。
大麻はドーパミンの放出による強い快感をもたらし、使用者はその快感を求めて再び大麻に手を出します。
繰り返し大麻を使用すると脳に慢性的な異常が生じて自己コントロールができなくなり、濫用を繰り返してしまいます。
日本で大麻は違法とされているため、身体的にも法的にも絶対に使用は避けるべきです。
大麻の利用が合法な国・地域
日本では違法とされている大麻ですが、世界には利用が合法な国や地域が存在します。
日本では違法とされている大麻ですが、世界には利用が合法な国や地域が存在します。
現在、大麻が合法な国は以下の通りです。
- ウルグアイ
- カナダ
- メキシコ
- 南アフリカ
- ジョージア
- グアム
- マルタ共和国
アメリカでは州ごとに法律が異なり、コロラド・ワシントン・アラスカ・カリフォルニアなどは嗜好用大麻が合法です。
また、医療用大麻は40カ国以上で合法とされており、代表的な国としてはアメリカ・カナダ・メキシコ・ドイツ・オーストラリア・イギリス・韓国などがあげられます。
なお、スペイン・オランダ・イギリスなどは日本と異なり、少量の吸引では逮捕されません。
大麻の規制のされ方・取り扱い方は国によって大きく違いますが、日本は大麻取締法により所持・使用・譲渡・栽培・輸入が違法です。
大麻を使用して逮捕された著名人
残念なことに大麻を使用して逮捕された著名人はたくさんいらっしゃいます。
以下にまとめました。
- 田中 聖(KAT-TUN元メンバー)
- いしだ 壱成(俳優)
- 井上 陽水(歌手)
- コロッケ(ものまねタレント)
- 長渕 剛(歌手)
- 桑名 正博(ミュージシャン)
- カルーセル麻紀(ニューハーフタレント)
芸能界での逮捕事例が非常に多いのは、「さまざまな誘惑がある」「独特のストレスを人付き合いで感じやすい」「緊張をほぐしたい」などが原因と考えられます。
たとえば、芸能人が大麻・薬物に手を出す要因の1つがプレッシャーです。
舞台・ライブなどを前に緊張をほぐすため、ついつい薬物に頼ってしまうケースが見られます。
ほかにも、創作のインスピレーションを得るために大麻の力を借りるケースも多いです。
独特の環境から大麻に頼るケースが多く、再発防止のための対策が求められます。
大麻が引き起こすさまざまな症状の具体例
大麻には使用すことで引き起こす症状がたくさんあります。
そこでここでは大麻が引き起こす症状の具体例を6つ紹介します。
それではそれぞれについて詳しく見ていきましょう。
知覚の変化
大麻を使用すると、五感が異常に冴え渡る状態になります。
たとえば、音感が冴え渡り音に敏感になったり、視覚に変化が起きて目の前のものが魅力的に見えたりします。
アルコールに酔ったような、酩酊感を感じる人も多いです。
また、時間や空間の感覚が歪みパニックを引き起こすケースもしばしば見られます。
学習能力低下
大麻を使用すると、学習能力が低下して短期記憶の障害が起きると確認されています。
話したことをすぐ忘れてしまい何度も同じ話をしたり、同じ行動をとり続けたりします。
また、長期的には集中力・記憶力に悪影響を及ぼし認知領域の機能が損なわれることが、アメリカの学術誌「アディクション」の研究報告で明らかになりました。
青少年が大麻を使用すると学校の成績低下を招き、成人の場合は仕事の能率低下や危険運転につながりかねません。
大麻を常用している人は、成績・能率の低下や危険運転のリスクがさらに高まる可能性が大きいです。
運動失調
大麻を使用していると、運動失調が起きてさまざまな日常行動が円滑にできなくなるリスクがあります。
運動失調とはやろうと思っている運動に必要な動きの協調性が悪くなり、スムーズに動けなくなる病態です。
代表的なのは、起立・歩行時のふらつきや手で細かな作業ができないといった症状です。
たとえば、字が下手になったり水を満たしたコップを持つと手が震えたりといった症状が出ます。
精神障害
大麻を乱用すると感覚異常に陥り、大麻精神病・大麻使用障害などの症状を引き起こします。
大麻使用障害は、長期間の大麻使用により自分で欲求をコントロールできなくなるのが基本的な特徴です。
また、大麻精神病に陥ると幻覚・妄想・興奮状態などの精神異常を起こし、行動がおかしくなって通常の交友関係を維持できなくなります。
そのほかにも、無動機症候群に陥って物事に無関心になり、毎日ゴロゴロしてやる気のない状態になるリスクも確認されています。
さらに、うつ病になるリスクも高まるため、健全な社会生活の維持が困難になる可能性が高いです。
知能指数の低下
大麻を長期にわたり使用すると、知能指数が低下するリスクがあります。
短期・長期記憶の情報処理速度が下がり、集中力が低下するのが主な症状です。
特に若年層への影響が大きく、学業の成績・満足度・交友関係に悪影響を及ぼすことが確認されています。
大麻により集中力が増すといった情報は完全な誤りです。
間違った情報をもとに、安易に大麻に手を出さないようにしましょう。
薬物依存
大麻を長期間にわたって使用すると、薬物依存に陥り欲求をコントロールできなくなります。
薬物依存は脳の旧皮質と呼ばれる層で快感神経が刺激され、ドーパミンが出ることで引き起こされます。
大麻の摂取で得られた快感が記憶され、同じ快感をまた味わいたいとの欲求が押さえられないのが薬物依存のメカニズムです。
1回だけと思って手を出すと、大麻への警戒が緩むこともあり繰り返し濫用してしまう危険性があります。
薬物依存に陥らないためには、最初の1回を絶対に行わないことが大切です。
大麻の匂いの感じ方は人によって大きく異なる
大麻の匂いの感じ方は人によって大きく異なります。
大きく分けて、以下の2通りの感じ方があります。
それぞれどのような匂いに感じるのか、わかりやすく解説します。
匂いの感じ方1:甘い香り
もっとも多い大麻の匂いの感じ方は、甘くて重い香りです。
ずっしりと甘くて重い匂いと感じる人が大半で、衣類・髪などにつくとなかなか取れません。
人によって異なりますが、「お香に近い」「ほうじ茶を煎った匂い」「芳香剤の甘ったるい匂い」といった感想が多いです。
大麻の匂いに非常に近いのはガラムというタバコで、喫煙していて警察から職務質問を受けた事例も報告されています。
匂いの感じ方2:臭い
大麻の匂いを臭いと感じる人も多く、スカンクのおなら・腐った食べ物・ニンニク・猫のおしっこといった表現が使われます。
はじめて大麻を吸引したとき、臭い・まずいと感じる人が大半です。
頭がぐるぐると回ったり気持ち悪くなって吐いたりする人も多いため、大麻の匂いに苦手意識を持って臭いと感じるようです。
大麻の匂いをほかのものに例えると
しかし大麻の匂いをなかなか想像できない人も多いでしょう。
そこでここでは大麻の匂いをほかのものに例えて紹介します。
大麻の匂いの感じ方は以下の3パターンに分かれます。
人によって感じ方は異なりますが、かなり独特な匂いなのは確かです。
大麻の匂いの感じ方の例え1:お茶・ハーブ・い草・ガラムなど草系
大麻に詳しい人によれば、ほうじ茶の焙煎・い草の香り・タバコのガラムにとても近い匂いだとの感想を持つ場合が多いです。
大麻とお茶では種類が異なりますが、乾燥した葉を加熱するポイントは似ています。
また、草の匂いの中に甘みが混じるハーブの特徴が大麻と近いと感じる人もいます。
タバコの銘柄であるガラムは、大麻の匂いでもっとも多く引き合いに出される例です。
喫煙者なら喫煙してみるのが大麻の匂いを知るのにおすすめですが、鼻を近づけるだけでもある程度は匂いがわかります。
ただし、ガラムはタールが42mgと非常に多くきついタバコなので注意してください。
大麻の匂いの感じ方の例え2:ココナッツ・マンゴー・レモンなど果物系
大麻は、ココナッツ・マンゴー・レモンなど果物系の匂いに例えられることがあります。
しかし、実際はマンゴーやレモンのように爽やかではないようです。
マンゴーの甘い匂いは大麻にやや近いですが、もっと重くて甘ったるいと感じる人が大半です。
ココナッツ・マンゴー・レモンなどの果物系に例える人は、大麻の匂いを経験していない可能性があります。
大麻の匂いの感じ方の例え3:猫の尿・たき火・おなら・ニンニクなど臭い系
大麻を、猫の尿・たき火・おなら・ニンニクなどの匂いに例えるケースが見られます。
しかし、猫の尿・おならなどの例えは、大麻に詳しい人からするとピンとこないようです。
ただし、たき火のような燻煙の匂いは大麻と共通点があると感じる人もいます。
また、乾燥させる前の大麻はニンニクのような匂いで、臭いから通報したら大麻栽培が発覚したケースもあります。
大麻の匂いがするとの通報は危険?
日本の警察はどんな通報でも受け付けていますが、大麻の匂いを知っているからといって逮捕されることはありません。
また、匿名通報ダイヤルを利用すれば、電話・インターネットのどちらでも身元がばれる心配は不要です。
2017年11月に奈良県で近隣住民から「大麻のような匂いがする」と通報があり、大麻栽培が摘発されました。
そのとき、インターネットでは「大麻の匂いを知っているのは、過去に使っていたからでは」と多くの疑惑を呼びました。
しかし、実際に通報した人が取り調べられたり逮捕されたりはしていませんので、安心して通報しましょう。
大麻の匂いを例えると?|よくある質問
ここでは大麻の匂いに関するよくある質問を解説します。
しっかりと疑問を解消し、大麻のリスクについて知識を深めましょう。
大麻の匂いを消臭する方法は?
大麻の匂いを消臭する方法はいくつかあります。
その方法を以下にまとめました。
- 芳香剤の設置
- アロマキャンドルの使用
- スプレー式消臭剤を使う
- 口臭はリステリンやガムで消す
- ボディスプレーや香水で消臭する
そのほかにも、窓を開けて扇風機を回し、部屋の換気をすれば匂いが薄まります。
大麻が危険視される理由・背景は何?
大麻が危険視される理由は、THC(テトラヒドロカンナビノール)が脳に作用して悪影響を及ぼすからです。
THCの作用として時間・空間が歪んだり、集中力がなくなったり情緒不安定に陥ったりします。
大麻は依存性があると知られ、第2次世界大戦後に危険視されはじめました。
1946年に日本でGHQが大麻統制を指令し、日本政府は1948年に大麻取締法を制定しました。
「合法化している国があるため大麻は危険でない」との反論がありますが、嗜好用大麻が法的に許可されているのはほんの一部の国々です。
また、合法化の理由は大麻が地下に潜るのを防ぎ管理しやすくするためです。
日本で大麻は違法となっており、所持しているだけでも5年以下の懲役に処されます。
大麻には絶対に手を出さないようにしましょう。
世界的に解禁に動きはじめているって本当?
アメリカや一部の国では、嗜好用大麻が合法化される流れが広がっています。
2018年にカナダが、ウルグアイに続いて嗜好用大麻を合法化しました。
以前は大麻に厳罰で臨んでいたアジア諸国でも動きがあり、タイでは自宅栽培を許可するなどの変化が見られます。
ただし、大麻合法化はまだまだ一部だけであり、多くの国々では未だに危険視されている点に留意しましょう。
医療用としての大麻もあるの?
大麻の成分には医療用に役立つ物質も含まれており、40カ国以上で医療用大麻の使用が認められています。
たとえば、大麻は以下の病気に効果があると報告されています。
- アルツハイマー
- 拒食症
- てんかん
- うつ病
- 神経症
- パーキンソン病
- PTSD
そのほかに、多発性硬化症・クローン病・HIVなどへの効果も研究されています。
今後の研究が進めば、日本でも医療用大麻の導入が認められる可能性があります。
大麻の匂いを例えると?|まとめ
大麻とはアサ科の一年草で花や茎にはTHC(テトラヒドロカンナビノール)が含まれており、さまざまな症状を引き起こします。
大麻の匂いを例えると、もっとも近いのはタバコのガラムだと言われています。
今回の記事では、大麻の匂いの例え・依存性・合法な国などについてまとめました。
大麻は時間や空間を歪んで感じさせ、集中力の低下やうつ病の発症リスクの増大をもたらします。
日本では大麻取締法によって違法とされており、所持しているだけで5年以下の懲役が科せられます。
身体に悪影響や依存性がある大麻には、絶対に手を出さないようにしましょう。